visual
afterimages – Novel images using electronic paper
Hiroki Okamoto, semitransparentdesign, Toru Yokoyama(FIGLAB)の三名で大型電子ペーパーディスプレイ(HDMIで直接映像を出力できるディスプレイ)で作品を制作しました。
電子ペーパーは、直径40μm程度の透明なマイクロカプセル中に正と負に帯電した白色と黒色の顔料粒子がオイルと共に収められ、カプセルは1層のみ薄く2枚の狭い電極板の間に隙間なく並べられ、上下することによって像が表示される仕組みになっています。また、電子ペーパーの特徴として画像を書き換えた際に残像やチラツキが発生することがあり、本作品はその現象を利用した映像作品になっています。
32888 FRAGMENT FACES
コンピューターに32888枚の画像を深層学習させて、インターネットから無作為に選んだ9人の30年後の未来の顔を生成した。
32888枚の画像の断片から作りだされた未来顔は、解像度も荒く、その不鮮明さはCGや幽霊のように見えるが、論理的な裏打ちから未来顔を導き出している。
a brighter summer day
デバイスがもつ独自描画方法を利用して新しい質感をもったイメージを作りました。ここに映し出されるイメージは残像であり、複数のイメージの断片で構成されています。このイメージは朧げで強い光を浴びて色あせてしまった写真のようです。
Afterglow
電子ペーパーディスプレイに動画データを流した際に生じる画面の切り替わり残像の動きを表現に組み込んだ作品である。 画像の切り替わり残像は本来意図しないものだが流すコンテンツによっては効果的な表現となり得る。有機的に動くグラフィックと一体表現になった残像効果パターンによるデザイン構成とし、新たな電子ペーパーによる表現の可能性を提示する 。